ニートエピローグ

冷たい冬を乗り越え、

早咲きの桜の下で物思いに

ふけっていた。

 

 

その名は

新ニート(にぃにーと)。

 

 

こんな名前にも関わらず

春から新社会人1年生。

 

 

「はぁ…」

 

 

桜が咲いているといっても3月だ。

ニートの二酸化炭素からなる

白い煙が目の前の空気を温める。

 

 

「働きたく…ないよなぁ…」

 

 

周りに流されなんとなく

やった就活。

 

 

自分の人生…

小さい頃はキラキラしたものに

なるって信じて疑わなかったけれど

 

 

大人になったらわかる。

これが現実。

別に何者になれるわけではない。

 

 

地球上でうごめく

これから会社に使い古されて

ぼろ雑巾になる(予定の)モブAだ。

 

 

はぁ…はたらきたk…

 

 

「うるせぇ働け!

 そしてやめちまえ!!」

 

 

漏らした本音に答える謎の声。

おかしい、自分はだれとも歩いてはいない。

 

 

きょろきょろと慌てていると

桜の木に洗濯のように

つるされた少女がこちらを見ていた。

 

 

なぜか死にそうな顔をしている。

目がギンギンだ。

 

 

「うるせぇ働け!

 そしてモブなんかやめちまえ!!」

 

 

声でっか。うるさっ。だれおま。

二回目もいうなよ。

…ん?なんかまだ言ってる。

 

 

ご飯をくださいぃ…」

 

 

声ちっさ…

お前こそ働け乞食めが。

 

 

それが、これから始まる

奇妙なエルフとの

新社会人+Vtuber生活の幕開けだった。

 

(もう限界\( ‘ω’)/)

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